初手ハイボール安定

好きな人は赤城みりあです。嫌いな人は赤城みりあじゃない人です。

シャドバの話とアグロの話

シャドバというか、カードゲームの話かもしれない。

最近、シャドバ人口が減っている気がします。これはゲボオタクである僕の「シャドバをやっている基準」がライトプレイヤー層とズレているからそのように感じるだけかも知れません。しかし、少なくとも僕の周りではコミュニケーションツールとしてのシャドバの力量が減っているのは確実です。僕はesports大好きなキモオタクなので周りよりもシャドバに費やす時間が多く、よく「デッキ診断してくれ」とか「どのカード生成したらいい?」とか「今度シャドバ教えてくれ」みたいなありがたい誘いをしてくれる人が周囲にいました。しかし、最近はめっきりシャドバの話題が減り、「ゲームに詳しいキモオタクな僕」というアイデンティティがクライシスする寸前まできています。こうやって書くと「お前のコミュニケーションはゲームがすべてか」って言われそうですけど、僕はゲーム(サブカルチャー)を介したコミュニケーションの力をニュースタンダード的に捉えてるので「すべてか」って問われると否定する言葉を持ちません。僕の身体の8割はゲームとアニメでできています。

話が脱線しそうなのでここら辺で閑話休題

とにかく、シャドバ人口が減って僕ちゃん悲しくて思うことがあるからそれをこの肥溜めブログに投下しようってことです。先に保険をかけておくと、僕は大会に参加しないし、ランカーでもないただの「少しカードゲーム歴があるマスターランクのオタク」なので、的が外れてたりすると思うけど許してね。

さて、ねくたん調べで最も多いシャドバ萎えポイントがこれです

・展開が速すぎてついていけない

これは「アグロヴァンパイア」や「フェイスドラゴン」みたいな相手の20点を削り取ることしか考えてないデッキに速攻ぶち殺されてつまんないってことだと思います。

これはもうその人の怠慢です。アグロデッキに勝ちたいのなら「エイラの祈祷」を使えばいいですし、既存のデッキを使って勝ちたいなら3コストフォロワーの枠に「ヒーリングエンジェル」を採用したり、アグロヴァンパイアがしんどいなら「エンジェルバレッジ」の採用を検討したり、少し頭を使えば勝率が改善される範疇です。

シャドウバースはライフが20点しかないゲームです。それなのに、たった2コストで3点与えてくるスペルや6コスで出てきていきなり7点与えてくる生物など、20点しかないにも関わらず減っていくライフの速さがとてつもなく速いのです。極端に言えば、「ダークドラグーン フォルテ」を進化させて3回殴るだけでライフが消し飛ぶわけです。この「20点しかないのにライフが消し飛ぶ速さがやばい」ってのは4コストで3点ダメージのバーンカードが一線級で使われていることから証明できます。3点というのはライフのほぼ1/7で、遊戯王に例えるなら1100ダメージぐらいです。遊戯王で1100ダメージを与える魔法カードってバーンデッキじゃない限り使われないですよね?しかし、シャドウバースではPPによってプレイできるカードが制限されているにも関わらず、フォロワー主体のデッキに当たり前のように採用されているのです。これは、「確実に3点」の価値が他のライフを取ることのできるカード(大量展開できるカードや疾走など)と合わさって相対的に上がっているということです。それだけライフを取るカードの種類が多いってことですね。更に、このゲームはタップアンタップの概念がありません。遊戯王もないですが、相手の場にこちらより攻撃力の高いモンスターがいればダメージを与えることができません。シャドウバースにおいて、糞みたいな1/1のフェアリーやフォレストバットでさえ守護がなければ1点を与えてくる脅威なのです。MTG遊戯王のようにカウンターカードによる駆け引きもないので、生物は「出し得」だし、DMように相手のライフを削ることによって相手に手札を与えてしまうなどの損もなく、MTGのようなコンバットトリックも存在しないため、生物は基本的に「殴り得」です。そんなゲームでアグロデッキが弱いわけないじゃないですか。シャドウバースというゲームをやる以上アグロデッキとは向き合わなければならないのです。

しかし、環境にはアグロデッキしかいないわけではありません。超越ウィッチからしてみれば「ヒーリングエンジェル」などスペルブーストの的でしかないですし、「エンジェルバレッジ」は3コストで1ダメージを与えるだけのゴミカードです。ここで必要なのが「環境を読む」という力で、環境的にアグロが多いのかコントロールが多いのか超越や冥府などのタイムリミットがあるデッキが多いのかを考えてデッキを選択、構築していく必要があります。これがプレイヤースキルという個の力を量る部分で、シャドウバースを含むカードゲームのやりがいなわけです。このやりがいの部分を「相手速すぎて無理」と言って投げ出してしまって楽しめないのであれば、もうカードゲーム自体に向いてないから諦めろと言うしかありません。勝てないのは相手が速すぎるのではなく、自分がシャドウバースに対して考えることを放棄しているだけなのです。

話は逸れますが、僕がまだAAだった頃にシャドウバースをはじめて2週間ぐらい経つ人のロイヤルのデッキを見る機会がありました。僕はその人のレシピを見て驚愕しました。なぜなら「フローラルフェンサー」が1枚も入っていないのです。シャドバの知識0の人に解説すると、フローラルフェンサーというカードはロイヤルクラスにおいて芸能界で言うところの「明石家さんまレアル・マドリードで言うところの「クリスティアーノ・ロナウド」みたいなカードで、誰でも3枚入手することが可能です。そんなカード、少し考えれば強いってことに気付きますよね?2週間もやっていればシャドウバースについて多少なりとも知識は付くはずですし、フローラルフェンサーが強いということも自然に分かるはずです。結局その人は一瞬でやめてしまいましたが、その時の「シャドバつまんねえ」という言葉が癇に障りました。シャドウバースに対して思考を巡らせて自分の時間を割いている人の「シャドバつまんねえ」とフローラルフェンサーの強さが分からないほどシャドバというゲームを楽しもうとしなかった人の「シャドバつまんねえ」は重さが違います。シャドバを楽しもうとして楽しめなくなったから「つまんねえ」は分かるんですけど、そもそもシャドバを楽しもうとしなかったのに「つまんねえ」って言える神経が僕には分かりません。「シャドバは自分に合わなかったからやめる」は分かるんですよ。要するに僕が言いたいのは、シャドバを楽しもうとしなかった人が「シャドバがつまんねえことをシャドバのせいにするな」ってことです。やってる僕たちが馬鹿みたいじゃないですか。シャドバがつまらないと思ってるそこのオタク、本当にシャドバを楽しもうとしましたか?画面の外にいるキモオタをボコボコにするために頭を使いましたか?そこまでして出た答えが「つまらない」なら良いのです。シャドバ側に責任があります。自分の発言にもう少し責任を持ちましょう。